どれが来るかな?






 通勤・通学、買い物や遊びなど、いろいろな乗り物に乗って私達は日々移動しています。あなたはどんな物で移動しますか?健康を考えてもっぱら徒歩で?風を切って自転車やバイクで?、自家用車やタクシー?それとも電車やバスですか?私の住む東京では電車やバスが充実しているので、自家用車を持たなくても十分くらしていけます。車庫やメンテナンス等の事を考えると、経済的にも地球環境にも良いのかもしれません。


 通勤や遊び等何処に行くにも欠かせないバスですが、都内で走っている物はそれぞれ様子が若干違います。まず乗車口ですが、前の物と後の物があります。都営の物は前乗りが多いです。乗車するときのステップですが、2段の物や1段の物、そしてノンステップの物があります。中に入ると、座席は一人・または二人がけで、前向きの物が縦に並ぶ物や横にベンチのように並ぶ物があります。1段ステップの物は真ん中の降り口より後あたりに、ノンステップのバスは真ん中と後に高い段差があります。ノンステップの物は降り口のステップのあたりに坂のように緩やかな傾斜があります。この傾斜に若干の恐怖感を感じる事があります。


 この1段ステップやノンステップのバスは、お年寄りや車椅子利用者が便利なように、歩道によせて止まる事を前提に設計されていると聞いたことがあります。現実には、車道に違法駐車があったり、渋滞の関係で歩道によせて止めることは難しいようで、降り口から歩道に行くのに、一度車道に降りなければならない事が多いです。このような状況なので、降り口から歩道までの距離は一定ではありません。これらの事がけっこうくせもので、運転席からは降り口のあたりは見にくいようです。以前、バランスを崩した足の弱い小柄なお年寄りがころんでしまい、体が見えなくなったのを乗客が慌てて運転手さんに知らせた事があります。知り合いのお年寄りには、「降りるときは必ず手すりを持った方が良いですよ」とアドバイスしています。


 バスにはタイヤがあります。このタイヤを考慮して座席が作られています。背の高い席やタイヤが足下にある席もあります。前乗りの乗車口から入って右側には、お年寄りや体の不自由な方の優先席があります。前から一人がけの席、後にベンチ式の3人がけの席が並んでいるケースが多いです。3人がけの席の前よりの席の足下にはタイヤのでっぱりがあります。このような場所では、パートナー連れの私にとっては、パートナーの居場所を確保するのに気を使います。乗車してくる人の邪魔にならないかが気がかりですし、隣の方の荷物が多かったり、杖をお持ちだったりするとなおさらです。そこで、パートナーの居場所が確保しやすい運転手さん側の席を利用する事が多いです。


 ところで、バス停で待っていると、バスは来ますが配車が決まっていないので、通勤の時でもどのバスが来たか分かりません。バスのステップに乗った瞬間、「あー!これはノンステップだー!」と気づくわけです。そう、毎日、「今日はどれが来るかな?」とクイズ状態なんです。これ、けっこう楽しいですよ。(笑)


 あまりに身近にあるので、不自然さは感じないけれど、なんだか不便に感じる物はたくさんあるかもしれません。あなたも日常を観察すると、いがいな発見をするかもしれません。


 さーてと、そろそろ出かける準備をはじめましょう。今日はどれが来るかな?






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