旧東海道七福神巡り





 1月の初め、FMで東京都提供番組が流れていました。その中で、旧東海道七福神巡り参加者募集のお知らせがありました。電鉄会社協賛で、集合時間はありますが、参加の形態は自由との事でした。団体行動で移動するようでなかったので、家人を誘って参加することにしました。


 集合場所の泉岳寺駅に向かう都営地下鉄の中には、参加者と想われる5・6人の女性グループが楽しそうに話していました。自分の好きな速度で歩けて、途中でよりみちしても良いこの催し物はとても良いと大絶賛していました。


 私達は駅でトイレをすませて、準備万端整えると、受付をすませて、寛歩するといただける参加賞の引換券と地図を受け取り、10時頃に出発しました。事前には雨や雪が心配されましたが、良い天気に恵まれ、寛歩日和でした。


 駅を出ると、案内人の方が「いってらっしゃい!」とみおくってくださいました。その後、交差点や道の角に、「ウォーク直進」等と書かれたアクリル板に入ったポスターがはられ、地図をひっしに見なくても道順が分かるようになっていました。初めての場所を歩くことに不安を感じていた家人をほっとさせました。案内の方は、少し込み入った所や危険がともなうかもしれない所には必ず立っていてくださり、本当に助かりました。


 幼児からお年寄りまで、文字通りの老若男女の参加者は、おもいおもいのスピードで、周りの景色を堪能しながら、旧東海道を歩いて行きました。パートナー連れの私達に弱視の方が声をかけてくださったり、足の不自由な方などが参加していました。綺麗で大きな品川公園で、飲み物を飲みながら一休みをしている方もいました。途中、踏切を通る時、私はパートナーとの歩行指導の際に通った踏切を思い出していました。最初は幹線道路に沿っていたのか、歩車道の区別がはっきりした所を進みました。二駅くらい歩いたでしょうか、地図に七福神の場所が出ているか不安を感じ始めてきた頃に、最初の品川神社に着きました。そこには、浅間神社もありました。急な階段を上がって頂上に着いた感激は、以前上った富士山の体験を思い出させました。この品川神社は車中から見えるそうです。今回の記念にスタンプが置いてあるとの事でしたので、専用しきしを買い、押していく事にしました。


 その後、まとまっている七福神を巡り、歩車道の区別がなく、白線が引かれた商店街のような所を進みました。白線は道路の右側にありました。私達はパートナーが左側通行なので、道路の左側を進みました。朝の通勤には適していたダウンジャケットが暑くなり、体の一部のような着やすさの緑の手編みセーターになって歩きました。風も陽ざしも心地よかったです。道すがら、昔ながらのたたずまいの建物をいくつも通り過ぎました。途中に設置されていたトイレは、和風のたたずまいでした。


 大森海岸近くで大きな歩道橋を越える時に、線路と同じ高さになりました。急に巨人になったようで、遠くまで見通せる心地よさに、なんだかとても嬉しかったです。区立港公園はとても広くて綺麗で、野球場や池があり、あと半月立つと咲きそうなヒカンザクラの蕾が膨らみはじめていました。水族館もありました。ソメイヨシノがあったので、春はすてきな花が咲きそうでした。


 最後の弁天様を巡って、終着の平和島ビックファンに午後2時前に到着しました。事前に10キロ・3時間程度と聞いていました。ウォーキングや山歩きの本などに予想時間が出ています。元気な男女が基準となっているようで、のんびり行くと本より1.5倍かかると予想していたので、まあまあと言った所でしょうか。極度の疲労感はなく、心地よい達成感と疲労感とともにゴールで温泉の元と飲み物の割引券をいただき、ゆっくりアイスコーヒーを飲みました。途中ではチョコレートや飴でエネルギー補給をしただけなので、とてもおいしかったです。同じテーブルには参加者のご夫婦がいらっしゃいました。こんな風に夫婦で参加できるのは、とても良いと感じました。建物内のラーメン屋さんで、遅い昼食にしました。醤油味で細麺で、細かなチャーシューがとろけそうに柔らかい、岩海苔・煮卵入りのラーメンはとてもおいしかったです。


 京浜急行平和島駅に向かう道には、若竹色の矢印が出ていました。ウォークのコースの矢印は濃いピンクのようでした。駅で各駅停車に乗り、歩いたコースを確認しました。8駅くらい歩いたようです。


 このイベントは毎年行われるようですので、来年も参加したいです。このような自由参加型のイベントの情報をお持ちの方はお知らせいただけると大変嬉しいです。





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